ピアノ教本選び方

初歩のピアノ教本に何を使うか。

子供の音楽への興味、芸術への向き合い方を形成するのに、最初の音楽との出会いというのは大切になってきます。

教える教育技術、生徒自身の学びとる才能に加えて、導入時期に質の高い音楽に触れられるかで、音楽の専門家になるか、愛好家になるか、無関心のままか決まってくるといっても過言ではないでしょう。

質の高い音楽とは芸術的な表現、メロディー、リズム、ハーモニー、構成など内容が深いものになります。

こうしたものを網羅しているのが、ロシア教本に多くあります。


私は生徒の性格や趣向、個性に合わせて教本や教材を選んでいます。

生徒の集中力にもよっても教本、レッスンの進め方が異なってきます。

「楽譜が読めない」「指が動かない」など、見えやすい悩みにアメリカの教本は有効でしょう。系統立てて勉強できるのがアメリカ教本の良いところです。

音楽性を育てるという面においてはロシア教本の内容を見ると小品ながら芸術的作品の宝庫、目を見張ります。



今年は、コロナ禍で音楽家も活動が随分制限されました。

私自身も演奏機会や出張や対面での審査がなくなりました。

指導もオンラインで行うという新しいスタイルを取り入れることになりました。

私も指導者の先生方と勉強会、オンラインステップ、オンラインコンクール、オンライン審査なども経験しました。

これによって、本番は「一回」ということから「出来るまで撮りなおす」という形で勉強した方も多いようです。

この方法の是否はともかく、これも新しいスタイルの勉強法が出来ました。

本選は会場で主催者が収録、本番は一回という形もありました。

「出来るまで撮りなおす」形では非常にレヴェルの高い演奏も多くありました。

この審査では『日本の教育もここまでの水準になったのか』と驚かされました。

内容面からもテクニック面からも申し分ない、中には感動する演奏も多くありました。


日本では、日本独自の教本だけではなく、世界の教本があるので幅広く研究されています。明らかにこの20年でも教育水準は上がっていると思います。

簡単なものから段階を積み重ねて、レヴェルアップしていけるようにレッスンを組むことで上達につながっていくことでしょう。


最近の子供たちは忙しいから、練習時間が取れない、多くの曲をこなせないなどから、現代の子供たちの生活にあった教本も出てきています。

様々な観点から、それぞれに合う教本や選曲を選択していきたいものです。



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